〜妊娠線5分講座〜予防から産後ケアまで全部おまかせ!

妊娠線とは、赤ちゃんの成長によって張るお腹の皮膚が断裂して発生する線のこと。

妊娠線5分講座では出産を経験したママさん100人にアンケートを行いました。

このアンケートから読み取れるのは以下の3点です。

  • 妊婦さんの90%以上の方が予防をしていること。
  • 予防をしてもできてしまう人がいること。
  • できたとしても、予防をしていてよかったと思う方が多いこと。

妊娠線は妊婦さんの[text type=marker color=yellow]2人に1人以上(50%以上)[/text]の方にできてしまうもの。

妊娠線5分講座では、「原因・メカニズム」から「予防方法」や「消す方法」まで、妊娠線に関わる全てのトピックについて紹介をしていきます。

妊娠線の正体と発生のメカニズム

妊娠線はお腹がふくらむことで発生する皮膚の割れ目です。そんな妊娠線が発生するまでには3つの段階があります。

  1. お肌の状態が悪くなる
  2. 肌の内部が割れる
  3. 肌の表面が割れる

この3つの段階を経て妊娠線は目に見える症状として現れてきます。

お肌の内部断裂が発生の原因!

お肌の表面に症状が現れてはじめて認識することができる妊娠線ですが、発生箇所は肌内部にある『真皮』という部位。

真皮はお肌を「表皮」「真皮」「皮下脂肪」の3つの階層に分けたときの2階層目にあたる部位で、お肌の弾力やハリを保つ役割をする層となっています。

なぜ真皮から発生するのかと言うと、真皮には伸縮性がないから。
お肌の表面にある表皮よりも伸縮性の弱い真皮は、お腹のふくらみに耐え切れず真っ先に断裂を起こしてしまうのです。

内部断裂が表皮にまで達する原因は?

内部断裂が真皮から表皮に派生するのは、肌の土台である真皮が断裂し、表皮だけで肌をささえることができなくなるからです。真皮が裂けてしまったお肌は地割れを起こした地面と同じといっても過言ではありません。

地割れが起きた地面に建設されている建物が2つに分かれてしまうように、真皮(地面)の上にある表皮(建設物)は割れた真皮に引っ張られ断裂を起こします。その結果、薄皮1枚だけをのこして、妊娠線の症状が外から見ても分かるくらいになってしまうのです。

肉割れ・ストレッチマークと呼ばれる症状がありますが、これらは妊娠線と同じもの(発生の仕方も同じ)です。妊娠中や出産時、出産直後にできる肉割れのことを妊娠線といいます。

線が赤かったり白かったりするのは何で?

できたばかりの妊娠線は赤黒い線として身体に浮き上がります。これは、断裂した部分で内出血が起こっているからです。

しかし、妊娠線の写真には白っぽい銀色のような色をしているものもありますよね。これは、断裂部の出血が治まり、断裂の修復がある程度完了したことを意味します。白っぽくなるのは真皮の裂けた部分に新しく白い細胞が作られたからです。

できたばかりの赤黒い線のことを「新妊娠線」。白くなった線のことを「旧妊娠線」といいます。

旧妊娠線は時間が経つと消える場合もありますが、時間が経っても消えない場合は消すのが大変になってしまいます。

これがおすすめ!妊娠線の予防とケアをするなら

妊娠線の予防方法と消す方法って実は同じなんです。でも、実際に妊娠線を目の前にしてしまうと、予防に使ってたクリームやオイルではメリットがないんじゃ。。。
なんて思ってしまいますよね。ここからは予防と消すケアについて紹介していきます。

予防におすすめな方法は?

妊娠線は保湿をして乾燥対策だけをしているだけでは万全とはいえません。

そんな予防のために行いたいケアは体に肌に栄養をめぐらせることです。

妊娠線を作らないためには、妊娠中の弱った肌の調子を元気にし、お肌が健康でいられるように栄養を送ることが大切です。

しかし、食事のバランスを整えて栄養素をしっかり補給することは簡単なことではありません。なので、予防するためにはクリームなどを使い、体の外からお肌の調子を整える栄養を送ってあげるのがおすすめです。

また、妊娠中はお肌が乾燥しがち。乾燥したお肌に高い保湿効果を与えながら栄養補給できる妊娠線クリームを使ったスキンケアが予防にはおすすめです。

肌を作るのも栄養素の補給が欠かせません。でも妊娠をしていると食事で補給した栄養素の多くは赤ちゃんに吸収されてしまいます。

しかし、妊娠による食の好みの変化や好き嫌い、暴飲暴食などが激しいと肌に必要な栄養素を補給できなくなってしまいます。

栄養が回らない弱ったお肌は妊娠線ができるリスクを上げる原因になります。できるだけ栄養バランスのとれた適切な食事を取ることを意識しましょう。

運動は代謝機能を上げて肌の健康を保つのに重要な役割を果たします。代謝は体に不必要な老廃物を外に出す機能のこと。運動をして代謝機能を上げることで古い角質を排出し、新しい健康な肌を生み出すのを促進するメリットが期待できるのです。

代謝機能が落ちてめぐりの悪い状態が続くと、肌に栄養がいき辛くなり肌を弱めてしまう原因になり、妊娠線発生のリスクを高めてしまいます。

マタニティライフを健康に過ごすためにも、代謝を高めるためにも、体を動かすことを忘れないようにしましょう。

妊娠線を消すには

妊娠線を消すには、予防のために行ってきたケアを継続することが大切です。

妊娠線ができた部位には瘢痕組織(はんこんそしき)という白い細胞が作られ、旧妊娠線が残ります。この白い細胞を表皮で覆い隠すことができたら妊娠線を隠すことができ、表面から見たときに全く見えないくらい消えたように見せることができるのです。

妊娠線を早く消すためには「食事による栄養補給」、「クリームなどによるスキンケア」、「産褥体操」をしっかりと行い、お肌の再生を促すことが大切です。

そうすることで表皮の再生を促すことができ、早い段階で妊娠線を消すことが期待できます。

しかし、産後は赤ちゃんのお世話をしなければいけないので、妊娠線を消すためになかなか時間をとることができませんよね。そんなときは、妊娠線クリームによるケアだけは忘れずに行うようにしてください。妊娠線クリームは産後にも使い続けることで消すメリットが期待できるんですよ。

妊娠線ができる人とできない人の差はなに?

妊娠線ができる人とできない人の差は体質の差と予防をしていたかの差です。

体質の差は遺伝や成長過程にあるのでどうしようもありません。しかし、[text type=marker color=yellow]予防を怠らなかったどうかは努力次第で差がつきます[/text]。

予防の努力はクリームやオイルを使ったかどうかではありません。体重管理や栄養管理、代謝アップの努力など様々なことが挙げられます。そのため、クリームやオイルのみを使っていても、実はちゃんと予防できてていないうこともありえるのです。

できやすさ、できにくさに関わらず、妊娠中ママのおなかは例外なく妊娠線ができやすい状態になってしまいます。

努力で差がつく妊娠線のできやすさについてここからは紹介していきます。

妊娠中はホルモンバランスの変化によって妊娠線ができやすくなる

妊娠中はホルモンバランスの変化によって肉割れしやすい状況ができあがっています。

水分が少なく、弾力性や伸縮性に欠けると妊娠線ができやすくなります。

こんな肌を作ってしまうのが、妊娠中に多く分泌される「コルチコステロイド」というステロイドホルモンと「プロゲステロン」という黄体ホルモンです。

コルチコステロイドには線維芽細胞という肌の弾力を生み出す細胞の働きを抑制させる作用があるため、妊娠中の肌の弾力を著しく低下させる原因に。

そして、プロゲステロンは肌の水分量やコラーゲン含有量を増やしてくれるエストロゲンの働きを抑えるメリットがあり、エストロゲンのメリットがうまく発揮されないことで肌の乾燥を招いてしまいます。

[text type=marker color=yellow]水分をしっかりと保ち、お肌のターンオーバーが正常に行われているお肌が妊娠線のできにくいお肌[/text]というわけです。

妊娠線ができやすい人とできにくい人について具体的な例を見たい方はこちら

妊娠線はケアをすることで消すことも予防することもできます

ホルモンバランスの乱れによって妊娠線ができやすくなった肌は[text type=marker color=yellow]予防を行うことで発生のリスクを軽減することが可能[/text]です。また、適切なケアをすることによって[text type=marker color=yellow]できた妊娠線を消すことも可能[/text]になります。

「栄養バランスのとれた食事」「質の良い睡眠」「適度な運動」をすることで肌を健康的に働かせることが可能です。

肌を健康に保つことが予防にも、妊娠線を消すのにも有効なんですよ。

[text type=marker color=yellow]赤ちゃんが元気に育つ生活と妊娠線を作らない肌を作る生活はリンクしています。[/text]健康的な生活を送って、妊娠線を作らない肌を作っていきましょう。

妊娠線のQ&A

[box class=”box_style_blue” title=”妊娠線は予防することができるんですか?”]

はい。できます。
妊娠線はお肌が裂けてできるもの。人により状況が変わるので100%とは言えませんが、発生リスクを抑えることは可能です。予防をした人としない人では妊娠線の発生率も変わりますし、できたとしても何もしなかった人より症状を抑えることができます。
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[box class=”box_style_blue” title=”予防は専用クリームの方がいいんですか?”]

妊娠線5分講座では専用クリームの使用をおすすめしています。
予防には「保湿さえしていれば良い。」「オイルが良い。」など、いくつかの説があります。しかし、保湿だけで防げるなら誰も苦労はしません。たしかに保湿は大切な要素のひとつですが、専用クリームで「お肌の水分補給」「美容成分を補給」したほうが予防のメリットが高いといえます。
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[box class=”box_style_blue” title=”妊娠線ができないようにするには何が大切ですか?”]

体重管理です。
妊娠線を作らないためには、発生原因を1つ1つなくすことが大切です。その中で最も大切なことが体重管理。
体重が増えると体の面積が大きくなります。赤ちゃんの成長に伴ってあなたの面積が広がってしまうのに、脂肪によってお肌がさらに引っ張られてしまうとどうなるでしょう?
理想の体重増加の目安はプラス8キロに抑えること。
赤ちゃんの成長に影響を与えてしまう可能性があるので無理な体重管理は良くありませんが、体重増加を多くとも10キロに抑えることを意識しましょう。
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[box class=”box_style_blue” title=”腹帯が予防に良いというのは本当ですか?”]

はい。本当です。
腹帯はお腹を冷やさないためや骨盤が開きすぎないため、お腹の中の赤ちゃんを支えるためなどを目的に使用するものです。しかしこの腹帯、お腹を支えるという点で妊娠線予防のサポートもしてくれます。
主に期待できるメリットは、保湿をした後に乾燥しないようカバーをしてくれる役割と、お腹が重力によって引っ張られるのを防いでくれる役割です。
お腹が重力から守られることでお肌が下に引っ張られるのを防いでくれます。腹帯をすることによってお腹はもちろん、予想外にできてしまう胸や二の腕の妊娠線予防にも役立ちます。
※乾燥はすでに理解があるはずなので説明を省きます。

腹帯の妊娠線に対するメリットについてはこちら
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[box class=”box_style_blue” title=”妊娠線を消すことはできますか?”]

はい。できます。
しかし、妊娠線ができたという事実をなくすことはできません。
妊娠線はお肌の奥にある真皮が裂けてしまうことで発生します。お肌の表面にある表皮は再生して元通りになりますが、真皮は元通りに再生することがないからです。
それでも、表皮が完全に再生することで真皮の傷跡を隠すことができるため、表面上は消えたように見えなくすることが可能です。
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[box class=”box_style_blue” title=”お腹の真ん中に縦に黒いような茶色いような線が入りました。これは妊娠線ですか?”]

いいえ。違います。
黒っぽいような茶色っぽいような線がお腹の真ん中に立てに1本入っているなら、それは高い確率で正中線です。
正中線は私たちの体の真ん中にある線のことで、私たちがお母さんのお腹にいた頃に細胞分裂をした名残といわれています。普段の状態でも見えない状態で線が入っているのですが、妊娠をすることで正中線にメラニン色素が溜まりやすくなってしまいます。
メラニン色素が目に見えるくらいに溜まったところで現れる黒っぽいような茶色いような線は、出産を終えると自然となくなっていきます。妊娠線とは別のものなので安心してください。

正中線について詳しく知りたい方は「正中線を消すことはできる?妊娠中にお腹の真ん中にできる黒い線の正体」をご覧ください。
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